ウキフカセ釣りの道糸はPEとナイロンどっちが良い? グレ釣り クロ釣り メジナ釣り

素材の違い

ウキフカセ釣りの道糸は元来,ナイロン一択とされてきました。

しかし,数年前から技術向上が図られ,腰のあるPEラインが開発されたことで,

フカセ釣りにも応用できるようになり,多くの商品が販売されるようになりました。

ナイロン

ナイロンはしなやかで結びやすく,ライントラブルが少ないことが特徴です。

初心者でウキフカセ釣りを始める場合は,ナイロン一択でしょう。

ただし,PEラインと比較してしまうと,デメリットもいくつかあります。

まずは,劣化の早さです。

ナイロンは化学構造上,水を吸いますので一回釣行するだけでも劣化してしまいます。

試しに2~3回釣行した後のナイロンラインと新品のナイロンラインを手で引っ張ってみると,釣行後のラインはいとも簡単に切れてしまうことがあります。

また,釣行後にはクセがつきやすく,下の写真のようにくるんくるんになってしまいます。

クセがついたナイロンライン

こうなってしまった場合,手で引っ張ってあげると多少はクセを取ることができますが何10mも引っ張ることはできないため,早めに交換した方が良いでしょう。

PE(ポリエチレン)

ポリエチレンは非常に身近な素材で,ポリエチレン製の袋など私たちの身近にあふれています。

ポリエチレンは強度が高く,ナイロンより細くても強い強度を発揮することができます。

ポリエチレンは化学構造上に水を吸わないため,ナイロンより劣化しにくいという特徴があります。

また,ナイロンに比べて伸びが小さいためアタリなどの魚信がより明確に手元に伝わります。

クセがつかないこともPEラインのメリットと言えます。

10回以上使ったPEライン

PEラインは,ポリエチレンの細いラインを編み込んで作っていますので,根ズレに弱く,根に当たった瞬間,切れてしまうことがあります。

さらに,何度か使っていると細いラインが切れてきて毛羽立ってくることがあります。

毛羽立ちはじめたら毛羽立った部分を切り取って捨てるか,交換してしまうのが良いでしょう。

太さと強度

同じ号数(1.5号)で比べると,PEラインの方が5倍の強度があることがわかります。

結局どっちが良い?ナイロンラインとPEライン

下の表にナイロンラインとPEラインの特徴を以下の表にまとめてみました。

PEラインはメリットが大きい反面,根ズレやウキのロストなどのリスクが大きくなるということがわかると思います。

しかし,PEラインを使うことで魚を掛けるまでの難易度が下がるため,アワセややり取り,結びを練習して自分のモノにできれば大きなアドバンテージになるでしょう。

今までナイロンラインしか使ったことがない方は,ぜひPEラインの釣りに挑戦してみてください。

PEラインとナイロンショックリーダーの結び

今までいろいろなノットを試してきましたが,やはりPEとリーダーの結びでは非常に有名なFGノットがおススメです。

はじめは,もう少し簡単なノットで結んでいましたが,結束からすっぽ抜けることがあり,強度的な不安が常に頭から離れませんでした。

しかし,FGノットを試してからはすっぽ抜けることは一度もありません。

少々難しいイメージがあるかもしれませんが,ルアーの世界では絶対的な結びとして超有名ですので,ぜひやってみていただければと思います。

右がナイロンリーダー,左がPEライン

ナイロンショックリーダーは専用のものを購入しても良いですが,私は普通のナイロン製道糸(下記の全層セミフロートIMPULSE)を3~5mほど使っています。

一回釣りに行ったら,切って捨ててしまいます。

アワセ時の高切れ

比較的近場を攻めているときに急なアタリで竿を立てると高切れを起こしたり,ナイロンラインの時の感覚で,アワセを入れてしまって高切れを起こしたりすることがあります。

私も何度か経験しました。対処法としては,ドラグを緩めておくことが一番だと思います。

また,ナイロンのショックリーダーを長めに入れておいても良いと思います。

おススメのナイロンラインとPEライン

まず,おススメのナイロンラインですが,キザクラの全層セミフロートIMPULSEです。

このラインはナイロンですが,劣化しにくく,またクセがついても使っているうちにクセが取れていきます。

釣り初めてすぐに大型のサンノジでも掛ければ一発でクセが取れてしまいます(笑)。

私はこのラインを一度リールに巻いたら少なくとも5回は使っていますが,使用上全く問題なく使えています。

PEラインのおススメはシマノのリミテッドプロ PEG5 です。

このラインはとても人気で,販売開始直後,どこの釣具屋でも売り切れていた商品になります。

腰があってしなやかになっているため,ライントラブルも少ないです。

私もこのPEラインを使ってからは,これ以外のものに手を出さなくなりました。皆さんもぜひ使ってみてください。

最後まで読んでいただき,ありがとうございました!

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