チモト切れ多発!?するどい歯をもつ大型尾長グレを釣りあげるためのポイント

強くて,速くて,カッコいい!

様々な条件が合わないとなかなか釣れない…。

それが,磯釣り師あこがれの魚。大型尾長グレ(クロメジナ)です。

私自身も,いままで何度も悔しい思いをしてきました…。

ししゃもが経験したバラシのパターン
  • 潮が流れ始めて雰囲気が出てきた瞬間,とんでもないスピードのアタリに対応できず高切れしてしまった…。
  • 魚体が見えていたにも関わらず不意な反転で突っ込まれてチモト切れしてしまった…。
  • 40オーバーの尾長が連発していて,バラシた後から全く釣れなくなってしまった…。

実際,上記のようなバラシがあれば,まだ良い方です。

尾長狙いで釣りに行って,全く雰囲気なく終わってしまうことの方が多いというのが現実です。

私は,四国西南部の尾長場へは行ったことがありませんが,聞いた話によると,超一級磯でも尾長が姿を見せないこともよくあるようです。

技術とともに運にも恵まれていないとなかなか釣れない魚。

それが大型の尾長グレです。

この記事では,尾長グレの性質とそのやりとりのコツを紹介します。

尾長の歯は鋭く,ハリスを切る!?

まずは,尾長の歯を観察してみましょう。

45cmほどの尾長グレ
尾長の歯(拡大図)

上の写真は歯の拡大図です。

尾長釣りをしていると,チモト切れになることがあります。

この原因は,尾長が歯でハリスを切るためと言われています。

この歯を触ってみました。

たしかに,口太の歯よりは硬いのですが,カマスやサワラほど鋭くはありません。

実際,尾長の歯でハリスをズリズリやっみましたが,ハリスは切れませんでした。

傷も思ったほど入らなかったというのが現実です。

では,尾長にはなぜ切られてしまうのでしょうか?

ここからは私見なのですが,

尾長は,持ち前の瞬発力でハリスを切っていると思うのです。

糸は,ゆっくり力をかけていくと強い力をかけても切れません。

しかし,緩んだ状態から強い力を一気にかけると,いとも簡単に切れてしまいます。

つまり,尾長に針を飲まれていると,この歯を起点にしてハリスに一気に力がかかり,チモトで切られるということです。

これを防ぐにはどうすればよいのでしょうか?

大型尾長グレ やりとりのコツ

過去の経験上,沖で尾長をかけるとすぐに手前に寄ってきます。

これが,意外とすんなり寄ってくるのです。

釣り人の心理的には,「最初のアタリは凄かったけど,案外小さいかも…。」

なんてことを感じてしまうのです。

でも,これが尾長の作戦です。

しばらくやりとりして,磯際でウキが見えるくらいまで上がってきた瞬間,不意に反転して全力で突っ込みます

ここで対応が遅れると,あっという間にバラシてしまいます。

反転したときの対応
  • レバーブレーキを使ってスムーズに糸を出す。
  • 瞬時に腰を落として突っ込みに追従する。

尾長は口太と違って凄まじい瞬発力を持っています。

しかも,沖ではそのパワーを使わず,磯際まで来てフルパワーで突っ込むのです。

尾長釣りは,ウキが見えてからが勝負です。

ちなみに,八丈島で釣った55cmの尾長メジナは,魚体が見えてタモを手に取ってから3回ほど突っ込まれました(-_-;)

最初は,自分で掬おうと思ってタモを手に取りましたが,最終的に同行者(妻)に掬ってもらいました(笑)

尾長専用設計竿の利点

釣りメーカー各社より,尾長専用設計の磯竿が出ています。

これらの竿は,ほとんどが肉厚設計の胴調子となってします。

シマノの20年の新製品であるファイアブラッド オナガ ゲイルバード(Fireblood Onaga GALE BIRD)は森井陽さんや山口美咲さんが60オーバーの尾長グレを取った竿として有名です。

シマノファイアブラッド オナガのHPはこちら

以前のゲイルバードは正直カチカチでしたが,2020年モデルは#4,#5までしっかり曲がる超胴調子モデルに変わったようです。

また,がまかつのマスターモデル尾長ⅡやアテンダーⅡも超人気の胴調子尾長竿として有名ですね。

がまかつのHPには極胴調子と表現していました(笑)

がまかつ マスターモデル尾長ⅡのHPはこちら

がまかつ アテンダーⅡのHPはこちら

各HPにも書いてありますが,これらの胴調子の尾長竿は突っ込みに対する追従性がとてつもなく高いのが特徴です。

ちなみに,私はアテンダーⅡを使い始めてからバラシが激減しました。

アテンダーⅡは,魚が多少暴れたとしても,竿がそのショックをすべて吸収してくれるため,私は竿の弾力を使ってためていれば勝手に魚が浮いてくるという感覚です。

これがまためちゃくちゃ気持ちよいのです。

また,これらの竿は魚がどういう姿勢で泳いでいるか?

ということまで竿を通して伝わってきます。

本当にオススメですので,ぜひ手に入れてみてください。

こちらの記事も参考にしてみてください↓↓↓

やりとりの勉強 この動画を見よ!!!

私が憧れている磯釣り師の一人が以下の動画の主役 田中修司さんです。

シマノジャパンカップ磯を2度制した全国的にも超有名な磯釣り師ですね。

この動画の中で,1.5号のハリスで46cmの尾長グレを上げるシーンがあるのですが,このやり取りは神です

私はこの動画を見て,やり取りのイメージトレーニングをしました。

時間の無い方は,13:50~19:24を見てみてください。

もっと時間の無い方は,15:25~19:24で良いので見てみてください。

16:25の突っ込みに対する竿の追従ラインの角度を変える竿捌きは本当に上手ですね。

また,ある九州のテスターさんから聞いた話ですが,

尾長のハリス切れは,

歯で切られるというよりか,

エラで切られている可能性もあるとのことでした。

上記のファイアブラッドのHPにも

森井陽さんのコメント内で,エラで切られることについて書かれていました。

この田中修司さんの動画で,ラインの角度を変える竿捌き(16:30)はエラで切られないための対応だと思われます。

私は初めて五島列島(上五島白瀬)に行った際に,45オーバー尾長を連発できました。

ただ,いきなりできたわけではなく,隣で爆釣する同行者の釣りを見て勉強しました。

そして,その見様見真似で45オーバー尾長を連発できたのです。

大事なのはやり取りのイメージと実際にどうやってやっているかを自分の眼でみることだと思います。

なかなか上級者と一緒に釣行する機会がないという人は動画でやりとりを勉強するのが良いでしょう。

2回目の白瀬釣行では53cmの尾長グレを釣り上げることができました。以下の記事も見てみてください。

これを読んでくださった皆さんが,大型尾長グレを釣り上げることができれば幸いです。

私も夢のロクマルに向けて頑張っていきたいと思います!

最後まで読んでいただき,ありがとうございました!!

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